尾張大國霊神社 国府宮|ご祈祷 はだか祭
第68回国府宮はだか祭写真コンテストは本来の姿に戻りました。はだか男衆の揉み合いも条件無しで執り行われました。祭の華とも言えるイベントと言うか神事が戻ってきた喜びは誰もが感じているのではないでしょうか。揉み合いには参加出来ませんが、女性による儺追笹奉納が出来るようになり、歴史に新しい1ページが加わりました。写真コンテストとしても歴史の深みに加え、選出できるジャンルが増え審査に楽しみも倍増したとも言えます。同時に、苦しさ、難しさを、責任の重大さも痛感しております。神事の厳粛性、はだか祭特有のダイナミックさが表現されているかを念頭に置きながら、祭の持つ楽しさ、華やかさも捉えた作品を上位入賞作品として選出させていただきました。入賞の数に制限があり、惜しくも入賞を逃した作品も数多くあったことも、ここに記しておきます。例年通り、危険な行為、公序良俗に反する作品は除外させていただきました。来年も条件なしの「はだか祭」が挙行されると思います。多くの皆様の力作、苦心作、傑作の応募を期待しております。
フォトアドバイザー 矢野謙治
河野 武 様
揉み合いの勇姿が戻って来ました。儺負人・神男に志願して、やっと数年越しで選ばれた男のようです。その気持ちと言うか、願いと言うか、苦労が報われたようです。この壮絶な瞬間は、まさに国府宮「はだか祭」ならではの光景です。神男の背中の痣と言うか傷、儺負人の宿命と言うか面目躍如です。神男を守るはだか男衆の真摯な姿にも感動を覚えます。見事なシャッターチャンスで捉えており、シン・「はだか祭」に相応しい作品に仕上がっております。
木野 重利 様
忖度したかも知れませんが、入賞作品として、今年はこのジャンルの作品を入れない訳にはいけません。歴史の1ページを飾る、画期的で、初の女性だけの儺追笹奉納の光景です。はだか男衆に負けず劣らずの姿には、時の流れ、今を感じるのではないでしょうか。多くの同ジャンルの作品が応募されてきた中で、この作品が、一番力強い(?)インパクトに溢れた瞬間を捉えております。
野村 亜也美 様
何もかも新鮮味溢れる作品です。先ずは、ひらがなだらけのタイトル、っっ、読まずにデザインとして見せています。こちらとしては付いて行くのも大変です。着眼点も新鮮なセンスに溢れています。儺追布を、嫌と言うほど纏った可愛い女の子を見つけたところで、この作品は85%から90%ぐらい成功しました。この笑顔は、間違いなく国府宮儺追布のご加護であり、誰もが幸せになれそうです。
近藤 浩子 様
儺負人、いわゆる神男引き上げのクライマックスシーンです。写真コンテストとしては、1枚は選出したいジャンルの作品ではあります。疲れ切っているとは思われますが、最後の力を振り絞る神男、はだか男衆との激しいせめぎ合いを見せます。はだか祭揉み合い、有終の醍醐味を伝える光景であります。いつ見ても、相も変わらず、圧倒的な迫力で人々の心を魅了させます。
山田 久司 様
毎年、それぞれの奉賛会によって作り出される大鏡餅。大鏡餅らしさを素直に追求した撮影姿勢には好感が持てます。僅かながら力強さには欠ける気がしますが、しっかりとしたカメラポジション・アングルで、作品に昇華させました。隙のないと言うか無駄のないフレーミングも褒めておきたいと思います。
加藤 文哉 様
大鏡餅奉納が無事に終了した後のワンシーンです。大仕事を成し遂げた人々の姿・表情を見事に捉えております。雨の日での神事である状況描写を加え、シャッターチャンスの良さは群を抜いております。このタイミングでの作品は、今までにない貴重さ、新鮮さがあります。喜び、笑顔、涙ありの光景は、いつまでも忘れることはないでしょう。
高木 一博 様
この一枚の写真に、今年のはだか祭の全てが込められているようです。勿論、この後も夜儺追神事、大鏡餅奉納神事等へ続くのですが。一区切りとして、この光景を成功裡に迎えられたと言うことに、安心感・安堵感、喜びがあるのではないでしょうか。高い写真的技量を活かした感動的な「絵」が、ここにあります。
「大忙し」
太田 正平
「儺追殿前のシャワー」
林 浩
「みんな笑顔」
天木 敏行
「幼い主役」
清水 守
「浄水化身」
木村 幸弘
「夜儺追照らす辰の炎」
小澤 俊喜
「沸点」
野村 昌孝
「AMAの男たち」
加藤 文彦
「雨中の踊り奉納」
増田 興次
「もう一息だ」
杉原 英夫
「みんなそろって」
吉田 美良
「魔を祓う」
眞下 康裕
「奉納」
西野 良雄
「神の水」
林 直己
「なおい笹奉納」
奈須野 智現
「大鏡餅奉納」
児玉 義彦
「毫光お受け」
渡邊 勝
「幸せのおすそ分け」
笠原 博子
「歴史的瞬間」
佐藤 佳江
「祈願」
長谷 薫
「歓楽、引き継がれる」
湯浅 蓮
「祈り」
原 紹郎
「大挙奉納」
稲葉 文生
「今年の大鏡餅奉」
栗木 信夫
「お清めの雨」
加門 正美
「気迫」
坂本 静彦
「みんな幸せにね」
加藤 勝利
「無事奉納」
立松 辰夫
「待ちわびた日」
二枚畑 勇
「雨の早暁」
美澤 功