尾張大國霊神社 国府宮|ご祈祷 はだか祭
写真コンテストも64回を迎えることとなりました。儺追神事(はだか祭)当日はとても寒い日で、ある意味、はだか祭に相応しい日でもありました。例年通りの応募点数があり、一人一賞での38点の入賞作品を選出させていただきました。この講評を書いている時点では、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け、世の中、祭りやイベントの自粛など、大変なことになっております。はだか祭が無事斎行出来たことに、感慨深いものを感じさせます。歴史ある写真コンテスト、その審査を担当することの責任と重大さを痛感しております。例年の如く、神事としての神秘性、厳かな雰囲気を伝えているか。祭りとしての華やかさがあるか。写真的な表現力・技術面での高さ、これらの点を重要視しながら、カテゴリーのバランスなども考慮して上位入賞作品を選出させていただきました。いつものことですが、写真的な面白さはあっても危険性の伴う行為等を捉えた作品は選外とさせていただきました。新型コロナウィルス感染の一日も早い終息を願うと共に、来年も傑作・力作が数多く応募されて来ることを期待しております。
フォトアドバイザー 矢野謙治
高木 一博 様
はだか姿の男衆に揉まれての儺追神事も無事終わり、最後の神事に向かう神男の姿が捉えられております。ほっとしたなかにも厳粛性が漂う神事の様が、見事に活写されております。今までにないシーンを捉えた新鮮さ、印象的な雰囲気描写が絶妙です。同時に、片足を引きずる神男の姿に、壮絶なまつりのシーンが蘇って来ます。
笠原 博子 様
若衆たちの元気で溌剌とした姿は、何時見ても気持ちの良いものがあります。ちょっぴり勇ましい褌姿を、思い切りの良いアップで画面構成しております。無駄のないフレーミングは、力強さと迫力に満ち溢れ、はだか祭の未来を象徴しているようです。思わずエールを送りたくなるような作品に仕上がっております。
木村 幸弘 様
はだか姿の男衆に揉まれての儺追神事シーン。相も変わらず勇壮かつ壮絶な光景を見せております。遠い昔は死人も出るほどの危険でもあったはだか祭、神男を警護するリーダーの姿が象徴的に捉えられております。印の付いた片手を挙げての警護は印象深いものがあります。はだか祭を良く知った「通」の作品とも言えます。
伊東 弘素 様
神男を儺追殿に引き上げる最後のシーン。興奮と喧騒の坩堝の中、はだか男衆、神男と神社関係者、三者三様に最後の力を振り絞ります。「ザ・はだか祭」と言った定番のシャッターチャンスとなりつつありますが、何時見ても、その迫力には圧倒される思いが込み上げて来ます。天下の奇祭に相応しい名場面であります。
星野 良彦 様
毎年奉納される大鏡餅、このジャンルの作品が例年になく多く応募されてきました。その分、競争率も高くなりました。縦位置構成でパレードの雄姿を捉えております。このタイミングでの撮影が成功したのではないでしょうか。デコレーションされたトラックの隊列と大鏡餅が、スケール感に満ち、祭を盛り上げているようです。
澤田 千代子 様
このシーンの最大の特徴は、大鏡餅と奉賛会の人達の組み合わせにあります。大鏡餅の実際の大きさ、迫力さが良く分かることで、運び入れると言うか、奉納するだけでも、とても大変で一大行事と言えます。奉賛会の方々が一致団結して奉納する光景は、賑々しい中にも、神事としての厳粛さが垣間見える、そんな一コマが捉えられております。
平松 ゆかり 様
はだか祭当日、各ブロックから多くのはだか男衆が、国府宮を目指します。歩道橋の上あたりでしょうか、良いカメラポジションを見つけました。俯瞰での撮影で、今までにない視点のはだか祭の様子が見られ、新鮮味も感じさせます。タイトルは「大河となる」で良いのではないでしょうか。
羽鳥 隆憲 様
三代の男たち、はだか祭の長い歴史と伝統を感じさせ、その深い関わりを見せてくれています。無駄のない思い切りの良いフレーミングはメリハリが効いております。三人の横顔を捉えることで、その先に見えるはだか祭へのそれぞれ違うであろう思いに、ストーリー性を感じさせる作品に仕上がっております。
「いざ拝殿へ」
太田正平 様
「なおい笹奉納」
宇藤久子 様
「ノーサイド」
三澤武彦 様
「外人もなかよく奉納」
水上肇泰 様
「気合を入れて!」
中村直次 様
「今年の厄除け」
大矢信吾 様
「咲顔の奉納」
水谷麻衣 様
「参道の熱気」
髙木昭義 様
「参道進むはだか男」
永田英司 様
「若き担い手たち」
小出光正 様
「若者といっしょに」
吉田美良 様
「守山奉賛会奉納」
木野重利 様
「手桶隊の出陣」
山室正輝 様
「神事に腹拵え」
江坂昌己 様
「神男 目指して!」
南部えみ梨 様
「神男めざして」
小島かおり 様
「大鏡餅奉納」
稲川俊秀 様
「仲間達」
山田久司 様
「追い込み」
宮田典彦 様
「日脚伸ぶ」
杉原英夫 様
「米俵の奉納」
河村力 様
「奉納万歳」
村瀨友希 様
「奉納踊り」
山田泰造 様
「魔を祓う」
長谷薫 様
「満面に笑みを」
鬼頭勇一 様
「厄を懸けて走る」
加茂睦博 様
「冷水浴びて」
川崎幸雄 様
「楼門前の鬩ぎ合い」
菅野和美 様
「儺追笹奉納」
福本知子 様
「儺追笹奉納」
籠橋定省 様